ミナセ(Minase)は、秋田県湯沢市皆瀬の地で生まれた日本の高級時計ブランドです。母体は1963年に創業した協和精工株式会社で、精密切削工具メーカーとして培った技術を背景に、2005年に自社ブランドとして「ミナセ」を立ち上げました。ブランド哲学は「五感を研ぎ澄まし、細部にまで美を宿す」こと。豪雪地帯の静謐な風土のなかで、職人が一本ずつ手仕上げする機械式時計は、ラグジュアリーウォッチの中でも独特の存在感を放っています。
ミナセのルーツは、高精度な超硬切削工具の製造にあります。ミクロン単位の加工技術を追求してきた協和精工は、その技術力を腕時計の世界へと昇華させるべく、自社ブランドの立ち上げを決断しました。最大の特徴は、ケースやブレスレットの部品製造から組み立て、ムーブメントの調整、仕上げに至るまでを自社工房で一貫して行う「ゼロ・ディスタンス・プロダクション」という独自の生産哲学です。
また、ミナセを語るうえで欠かせないのが、金属加工の仕上げ技法「鏡面加工カガミ・フィニッシュ」です。切削・研削・磨きを何段階にも重ね、曇りのない鏡のような輝きを実現するこの技術は、工具メーカーとしての高精度加工技術があってこそ可能となるもの。日本ならではの丁寧な手仕事と工業技術が融合した、稀有なウォッチメーカーです。
ミナセの現行ラインナップは、ケース構造やデザインの方向性によって複数のコレクションに分かれています。いずれも自動巻きの機械式ムーブメントを搭載し、腕時計愛好家から高く評価されています。
ミナセを象徴するコレクション。ケースが複数のパーツに分割され、組み合わされる独特の構造「サンドイッチ・ケース」を採用しています。鏡面と筋目仕上げのコントラストが美しく、光の角度によって多彩な表情を見せる一本です。
水平線を意味する名の通り、伸びやかで上品なデザインが魅力のドレスウォッチ系コレクション。穏やかな曲線を描くケースと端正な文字盤が、スーツスタイルに優雅に寄り添います。
ケースサイドに5つの「窓」を設け、ムーブメントを立体的に鑑賞できる意欲作。機械式時計の美しさを多角的に楽しめる、ミナセらしい遊び心のある設計です。
ミナセの魅力は、工業技術と手仕事が高次元で融合している点にあります。スイスの名門ブランドとは異なるアプローチで、日本の職人技と精密加工の粋を結集した時計づくりは、世界でも他に類を見ません。とりわけカガミ・フィニッシュによる鏡面仕上げは、写真では伝わりきらない質感を持ち、実物を見た瞬間に心を奪われる人も少なくありません。限られた本数しか生産されない希少性も、愛好家を惹きつける理由のひとつです。
ミナセは、大量生産のブランドでは満足できない、本物志向の時計愛好家に特におすすめです。日本のものづくりに誇りを持ち、他人と同じ時計を身につけたくない方、細部の仕上げや構造の美しさを静かに愛でたい方にふさわしい一本といえるでしょう。ビジネスシーンから休日のカジュアルまで、持ち主の感性を映し出すパートナーとして長く寄り添ってくれます。
このページには商品がありません。ページを戻るか、ソートを変更してください。